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マクロをコマンドボタンに登録

 エクセルがだんだん上達してくると、色々なマクロを作成することでしょう。初めのうちは一つのシート内でボタンを設置し、マクロを起動し、作業を自動化することでしょう。

 それだけでもルーチンワークの負担軽減は相当なものでしょう。長い時間をかけて勉強した事が報われる瞬間です。そんなマクロも一つのシートだけでは効果が限られてしまいます。今回は作成したマクロをコマンドボタンに登録して、どんなエクセルファイルでも使用できるようにします。

 コマンドボタンに登録するマクロは簡単で汎用性の高いマクロを登録しましょう。

マクロ

 自分で登録したいマクロを持っている場合はそれを利用してみましょう。ここではボクのパソコンに登録されているマクロボタンを紹介しています。

 作成したマクロはデータの入れ替え、データのコピー、データの削除です。ボタンは下図のように作成しました。

自作マクロ

マクロの紹介

 「↑上に移動」「↓下に移動」「削除」「コピー」の4種類です。この機能は元々社内で使用されている生産予定のデータ入れ替えがめんどくさくなったので作成しました。月に一度の全体打ち合わせの時に、製造部門の進捗状況、営業希望納期などの調整時に頻繁にデータ入れ替え作業が発生したのがきっかけです。

 このマクロを利用すると複数行のデータ入れ替え、データ削除、データコピーを瞬時に行うことができます。

 下図は生産予定のサンプルです。向こう数か月先までの予定が入力されており、注文が入り、在庫がなければ生産予定に反映されます。数週間先はほぼ予定が固定されますが、1か月以上先は予定があるが、頻繁に変更されます。

 このような状況の中、データを正確に移動、削除およびコピーする為にマクロを作成しました。

サンプルデータ

・「↑上に移動」「↓下に移動」

 マクロ「↑上に移動」(「↓下に移動」)の説明です。移動したいデータ行のセルを選択します。次に「↑上に移動」(「↓下に移動」)のボタンを押します。すると選択セルのデータが一行上に上がります。(下がります。)

 マクロがなければデータ行を選択データを切り取り一行上のデータ行を選択切り取ったセルの挿入を押さなければなりません。4つの手順を一度のボタンで済ませることができます。また、複数行のデータを移動することもできます。

上に移動、下に移動

・データ削除

 削除したい行にセルがあれば、あとは削除ボタンを押すだけで行が削除されます。複数行のセルを削除することもできます。通常であれば、行の選択右クリックで削除の2つの手順が必要です。

データ削除

・データのコピー

 ボタン一つでデータ行をコピーし、下の行に挿入します。このマクロは行のコピーコピーした行の挿入の2つの手順を一度にできます。もちろん複数行に対応しています。

データコピー

ネットで見つけたマクロの流用

 マクロは別に自作しなくてもかまいません。ネット上には上級者が沢山います。そして便利のいいマクロを色々と公開してくれています。ありがたく使わせていただきましょう。

 私の現在登録しているマクロははネットで見つけたマクロを自分で使いやすいように工夫しております。それが選択範囲の中心にボタン一つで実線、点線を引けるマクロです。

 元のアイデアは「dzone. blog」の
  [Excel VBA] 工程表の作成 -VBAによるShapeの描画- (1)を参考にさせていただいています。

マクロ流用

矢印作成

 このマクロは6色の実線矢印と2色の点線矢印をボタン一つで簡単に作成することができます。選択したセルの真ん中に矢印を作成します。上下、左右の複数のセルにまたがっていても作成することができます。

 工業系の世界ではよく工程を作成する場面があります。一般的には矢印を一つ作成し、それをコピーしながら配置することでしょう。これが結構めんどくさい。

 そこで色々試行錯誤してたどり着いたのが現在のマクロです。横軸の期間は一般的にセル単位ですので、その単位で矢印が引ければいいわけです。期間の途中までの工程の時は手作業で矢印を調整しています。下図の場合なら「研磨」「表面処理」の工程です。

 これぐらいの工程表の矢印なら1分と掛かりません。これが矢印をコピーしながら配置していたら結構な時間がかかります。実際使うのは黒の実線矢印ぐらいですね。

実線矢印

重複データの確認、重複しないデータの取り出し  エクセル職人  マクロの登録 その2

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