ソルバー、フィルター機能の強化等
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ソルバー アドインの向上
エクセルのアドインの一つにソルバーと呼ばれる機能があります。ソルバーは最適化分析ツールと呼ばれ、ビジネス上でとても役に立つ機能の一つになっています。
ソルバー機能を利用すると「計画」や「予算」策定をとても簡単に行うことができます。
関数の正確さの向上
マイクロソフトから普段から収集しているデータや、教育界、工業界等からのフィードバックにより、より正確で使いやすい関数に進化しています。
特定の統計関数は他の関数と統一性を持たせるために名称が変更されています。以前のバージョンの関数名でも問題なく使用できるようになっています。
フィルター機能の向上
スライサー機能以外にもエクセル2010ではデータの並び替え、フィルター機能が強化されています。
新しい検索フィルター
新しい検索フィルターを利用することで、Excel のテーブル、ピボットテーブルから必要なデータを素早く検索することができるようになりました。いままでは多数のデータが一覧で表示されていましたが、新しい検索フィルターでは一覧表示されたデータを絞り込むことができるようになりました。
絞り込みが簡単にできるようになったので、必要なデータを素早く見つけ出すことができます。
下図はExcel2003のフィルター画面です。一覧表示され、必要なデータを検索するにはオプションをクリックして条件を指定しなければならなかった。
Excel2010のフィルター画面です。基本的な機能は一緒だが、検索ボックスが前面出ている。一番よく利用する機能が素早く利用できるように改善されている。また、数値のみの列を確認してみると、数値専用のフィルターが設定されている。
最初はかなり違和感があったが、使い慣れてくるとExcel2010の方が、よく利用する機能が簡単に利用できるように工夫されている。
どこでもできるフィルターと並べ替え
Excelのテーブル機能を利用するとテーブルを下にスクロールするときに、列の上部にあるワークシートの見出しが、テーブルの見出しに置き換わります。
オートフィルターとテーブル見出しがいつでもテーブル上部に表示されているので素早くフィルター機能を利用することができます。
テーブル機能を利用しているワークシート。スクロールしていないからワークシートの見出しが表示されている。
同じテーブルを下にスクロールした時です。「A・B・C・・・」の部分に自動で見出しの部分が表示されます。スクロールを上にあげると元に戻ります。
いままでならウィンドウの分割や、画面の固定機能で見出しを表示していたと思いますが、あらかじめ自動で表示されるようになっています。
64 ビット Excel
Excel2010には64ビット版が用意されています。64 ビット版を使用することによって、32 ビット版の Excel に存在する 2 ギガバイト(GB) の制限を超える物理メモリ (RAM) のアドレス管理が可能となります。
64ビット版ではほとんどの32ビット版の機能が使用できます。「ActiveXコントロールライブラリComCtl」「SharePointリストコントロール」の2つの機能が使用することができません。一般的には32ビット版のExcel2010を使うことになるでしょう。
パフォーマンスの改善
Excel2010では、データを効率よく扱えるように全体的にパフォーマンスが改善されております。使用者からのフィードバックにより、次の点が強化されています。
グラフの移動、サイズ変更、ページレイアウトビューの作業、ワークシート上の図形の操作で応答性が向上しています。
膨大なデータを含んだブックを効率よく扱うことができます。データのフィルター処理、並べ替え、コピー・ペースト、フィル機能による数式のコピーなどで操作時間が短縮されるようになりました。
ピボットテーブルやエクセルテーブルでのデータ取得、並べ替え、フィルター処理などを高速で処理できるようになりました。また、大きなファイルを呼び出したり、保存する時間も短縮されています。
計算処理が高速化されているので全体にパフォーマンスが向上しています。大きなデータやブック、ファイルを扱うときにその差が顕著に表れるでしょう。
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