想定しうるシナリオを数値化して表現する

シナリオの登録

　シナリオとは複数のセルの値を変更して色々とシュミレーションする場合に、あらかじめセル値を変化させたシナリオを作成し登録しておき、後程シナリオを確認することができる機能です。

　株価の値や為替レートなどの値を予測してシナリオを作成すれば、今期の資産状況や売上を予測することができます。

　いくつかのパターンを作成しておくことにより、経済動向に柔軟に対応することができます。それではさっそく下の表を元に説明していきます。

　上図は5社の株価と持ち株数、そしてその評価額を表した表です。当然株価は上下するので今期末の時点では資産が大幅に変化する可能性があります。

　このような場合に経済状況を予測し、シナリオをいくつか作成しておきましょう。まずは現在の値をシナリオに設定しておきましょう。

　「データ」-「What-If分析」-「シナリオの登録と管理」をクリックします。

　シナリオの登録と管理ダイアログが現れます。最初なのでシナリオは何も登録されていません。追加ボタンで追加しましょう。

　追加ボタンを押すと「シナリオの編集」ダイアログが現れます。シナリオ名に「現在」を入力。変化させるセルに株価のセルB2：B6を選択します。コメント欄もあるので一言あれば入力しておきましょう。

　OKボタンを押すと現在の数値がシナリオ「現在」に登録されました。

シナリオの追加

　現在の状況が登録されたのでシナリオを作成しましょう。それでは株価が約1割ほど上がった状態を想定してみましょう。「データ」-「What-If分析」-「シナリオの登録と管理」をクリックし、シナリオの登録と管理ダイアログを出します。

　先ほどと同様にシナリオに「１割高」と入力し、変化させるセルにB2：B6を範囲指定します。

　「シナリオの値」ダイアログが現れるので適当に1割を足した数字を入力します。これで「OK」ボタンを押すとシナリオ「１割高」の完成です。

シナリオの表示

　「シナリオの登録と管理」画面が現れたら新しいシナリオが追加されています。この状態で1割高を選択して表示ボタンを押すとシートのセルが「１割高」で入力した値が入ります。

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