HOME > エクセル2010 >データテーブルを利用して複数の計算結果を得たい

データテーブル

 エクセルで、データを作成したときにセルの数値を変更することにより簡単に計算をし直すことができます。しかし、セルの値を変えてしまうとその変更後の答えしか表示できません。色々な数値を代入して検討したい場合にはとても不便です。

 そこで「データテーブル」機能の登場です。データテーブルを活用することで、一覧形式で一度に表示させることができます。

 データテーブルには単入力テーブルと複入力テーブルの2種類が用意されています。単一のデータだけ変化させたい場合は単入力テーブルを利用します。二つのデータを変化させる場合は複入力テーブルを利用します。

 上図は単入力テーブルの例です。複数の単価を用意しており、単価の違いによって売り上げが一目でわかるようにできている。

単入力テーブル

 それでは単入力テーブルの説明をします。単価、販売数量、売り上げの計算について試してみます。B1には単価、B2に販売数量、B3に売上が計上されています。単価が変化することによって売り上げがどれだけ変化するか単テーブルを使って表示させましょう。

 まずは変化させたい単価表を作成します。上図ではA6:A11が該当します。表示させたいのは各単価の時の売上です。その売り上げはB6:B11に表示させることにします。

 データを表示させたいセル範囲の一つ上(B5)に計算式のセル値を入力します。上図では売上なのでセルB3を参照にします。

 最後に単価と表示させたい範囲をデータで指定します。上図であるとA5:B11を選択します。

 準備ができたら「データ」-「What-If分析」-「データテーブル」をクリックします。

 データテーブルダイアログが表示されたら、列の代入セルに単価が入力されているB1セルを指定します。

 列の代入セルを指定したらOKボタンを押しましょう。

 単価500〜1000円に対して瞬時に売り上げを表示することができました。計算式が簡単なうちは使わなくても問題ない機能ですが、複雑になってくると効果を発揮します。

複入力テーブル

 それでは次に複入力テーブルについて説明します。複入力テーブルは二つ以上の数値を変化させて一覧表示させます。基本は単入力テーブルと同じです。では、上の例題を利用して作成しましょう。

 今回は単価だけでなく、販売数量も変化させていきます。よって、行列で変化させたい数値を代入しましょう。単価はA6:A11の範囲に入力し、販売数量はA6:F5の間に代入します。

 今回の計算式のセル値はA5に代入します。最後にセル範囲を選択して準備完了です。

 リボンの「データ」-「What-If分析」-「データテーブル」をクリックします。

 データテーブルダイアログが表示されたら、列の代入セルに単価が入力されているB1セルを指定します。次に行の代入セルに販売数量が入力されているB2を指定します。最後にOKボタンを押します。

 以上で行列の数値が代入された一覧を瞬時に作成することができました。

 最後に体裁を整えると単価-販売数量の関係が一覧できれいに表示することができました。また、上図のように表が完成した後でも単価や販売数量を自由に変更することができます。

 数値を変更するたびにデータは自動で変更してくれます。

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